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歯磨き後のキシリトール配合食品の摂取について。 2022.01.27更新

キシリトールが虫歯になりにくい事の根拠として、虫歯の原因細菌であるミュータンス連鎖球菌の酸産生と不溶性グルカン産生の基にならないことが挙げられます。また、キシリトール配合食品の多くはガムあるいはタブレットでこれを摂取する事で、虫歯予防あるいはエナメル質の再石灰化が期待されるという報告があります。これらの効果はキシリトールのミュータンス連鎖球菌に対する作用のほか、ガムやタブレットを接種する際の咀嚼を促す事で唾液による中和効果であると考えられています。

とはいえ、キシリトール配合食品が虫歯の原因とならないとは言い切れません。食品はキシリトール単体だけで構成されているものではありません。1%でもショ糖が存在するとキシリトールの効果は損なわれる可能性があるとの報告があります。お菓子の中ではチョコレートのようにカカオ由来のタンパク質や脂質が含まれています。キシリトール配合食品の評価は、キシリトール配合の有無だけでなく、食品全体での評価が必要です。その目安として特定保健用食品(トクホ)の表示があります。

しかし、私たちは多種多様な食品を口にします。その中には虫歯の原因菌であるミュータンス連鎖球菌が利用できるもがあり、根絶は困難です。

歯磨き後にキシリトール配合食品の摂取することへの是非については、まずはトクホの表示があるものを推奨します。なお、トクホ以外の、ものでも虫歯になりやすい糖質を含有しないと謳っているものであれば、虫歯の発生に対するリスクは低いと推察します。しかし、チョコレートのようにタンパク質が含有されているものは口腔細菌増殖の観点から、就寝前の歯磨き後に食べる事は控えた方が良いと考えます。


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